近年、M&A会社のCMがテレビで流れていたり、ネット上で話題になったりして気になっている人も多いのではないでしょうか?
テレビCMで社名は聞いたことがあるけれど、M&A会社がいったい何をしている会社なのか分からないという人も多いかもしれません。
この記事では、M&A会社が何をしているのか、どのような業種で、どのような人達が働いているのか、さらにM&A会社の有名企業はどこなのかについて解説します。
M&A会社が気になっている人は、ぜひ参考にしてみてください。
そもそもM&A会社は何をする企業なのか?
M&A会社とは、M&A、つまり英語のMergers and Acquisitions、日本語で合併と買収を行う会社のことを示します。
M&Aと聞くと、外資系企業が大手企業を買収することだけをイメージしがちですが、実際には日本国内などでも中小企業を対象にM&Aが行われています。
さらに、2021年は新型コロナの影響などもあり、日本国内の中小企業のM&A件数が過去最多で、今後はさらに需要が増える傾向にあります。
このため、M&A会社の数も増えています。
M&A会社は、その名の通りM&Aを行う会社で、企業の買い手側と売り手側のマッチングを行ったり、M&Aに必要な書類作成や法的な手続きを行う業務を担っています。
さらに、一口にM&A業界といっても、その業種は広くM&Aの仲介企業だけでなく、大きく4種類に分類されます。
次のような企業もM&A会社に属する企業です。
・M&A仲介業者のM&A
・銀行・証券・ファンドのM&A
・一般事業会社のM&A
・コンサルティングファームのM&A
M&A仲介会社はどのようなことをする会社?
近頃、M&A仲介会社のテレビCMをみる機会がありますが、M&A仲介会社はWEBサイトや仲介会社に申し込みがあった企業を通じて、買い手企業と売り手企業のマッチングや、M&Aに必要な手続き、書類作成のサポート業務などを行う会社です。
M&A仲介会社が扱うM&Aは、ほとんどが中小企業です、
M&A仲介を行っている会社は次のような企業があります。
- M&Aキャピタルパートナーズ
- 日本M&Aセンター
- M&A総合研究所
- M&A DX
銀行・証券・ファンドのM&A
銀行・証券・ファンドが手がけるM&Aは、誰もが社名を知っている有名企業や大企業の大型案件のM&Aを行い、投資銀行部門が担当をします。
銀行・証券・ファンドは、大企業のM&Aにアドバイザリーという位置づけでM&A業務を行います。
M&Aを行う銀行・証券・ファンド会社には次のような企業があります。
・ゴールドマン・サックス
・三菱UFJフィナンシャルグループ
・三井住友フィナンシャルグループ
・みずほフィナンシャルグループ
・りそなホールディングス
・野村証券
・大和証券
・SMBC日興証券 など
一般事業会社のM&A
一般事業がM&Aを行う場合、社内の投資部門に所属する社員がM&A案件の立案や提案、実行を行います。
一般事業会社が行うM&Aは、担当者がアドバイザリーだけではなく、弁護士や司法書士などの専門家が担当する業務以外の幅広い業務にも携わることができます。
M&Aを行う一般事業会社は次のような企業があります。
・UUUM
・LINE
・アステラス製薬
・武田薬品工業
・トヨタ
・日産
・サントリー など
コンサルティングファームのM&A
有名な大手会計会社や総合会社のコンサルティングファームには、M&Aのアドバイザリーを行う事業部がグループ会社内にあります。
これらの担当部署では、買い手企業に対し事業計画として、どの企業の買収をすべきなのかをアドバイスし、有名企業や大手企業のM&Aを担当します。
これらはBig4会計事務所とよばれています。銀行のようなファイナンス機能を行う事業部は持っていませんが、M&A戦略の立案からポストマージャーインテグレーション(PMI)に至るまで、幅広い財務・税務の面だけでなくIT機能が必要なM&A後のシステムや組織再編にもI関与します。
M&Aを行うコンサルティングファームは次のようなものがあります。
・デトロイトトーマツコンサルティング
・プライスウォーターハウスクーパース
・KPMG
・EYアドバイザリー
・アクセンチュア
・PWCコンサルティング など
M&Aコンサルタントやアドバイザーはどのようなことをする人達なのか?
ここ数年、M&AコンサルタントやM&Aアドバイザーとよばれる職業の人が脚光を浴びています。
M&AコンサルタントやM&Aアドバイザーは、買い手企業と売り手企業のマッチングをするために、企業のリサーチを行い、マッチングする可能性が高い企業をリストアップして、買い手企業に提案し、買い手企業に検討してもらう業務を担当する職種です。
実際に双方の企業がマッチングしてM&Aが成約すると、今度は弁護士、税理士、公認会計士など専門家による書類作成や、会社を売買するための手続きなど、買い手と売り手企業にとって必要な業務のサポートを行うなど、企業間の橋渡しをしてクロージングまで行います。
近年、M&Aコンサルタントは脚光を浴び、希望職種として人気があります。
また、M&A会社によっては、買い手企業と売り手企業のマッチングはM&Aコンサルタントを通さずにプラットフォーム上で双方の企業がダイレクトにコンタクトを取ってM&Aの交渉を行うところもあります。
この場合、必要なサポートのみをM&Aアドバイザーが行なっています。
M&A会社に新卒で就職するにはどうしたらいい
ここ数年、M&Aの件数が増加し、需要が伸びているために新卒の採用を行っているM&A会社があります。
2023年度の募集はどの会社も既に募集終了をしていますが、2024年度に新卒の採用を行うM&A会社について参考まで、紹介します。
・日本M&Aセンター
・M&Aキャピタルパートナーズ
・M&A総合研究所
募集要綱は、各M&A会社によって異なるため、新卒の募集情報については公式サイトをご覧ください。
M&A会社に転職は金融業界からの転職者だけ?適任タイプは?
どのM&A会社も転職成功者は金融業界からの転職が多いのは事実ですが、M&AコンサルタントやM&Aアドバイザーは営業職のトップセールスマンや、M&Aコンサルタントやアドバイザーとして適職だと判断された人材は、異業種や未経験であっても採用しています。
それらの業種は、多彩で金融業界に限定していません。
転職の中途採用募集についても、各会社の公式サイトをご確認ください。
M&A仲介会社に求められる人材タイプ
M&A仲介会社には2タイプの会社が存在し、ひとつはは昔からM&Aの仲介を行ってきたアナログタイプの企業です。
もうひとつは、ここ数年話題になっているAIやWEBを活用してマッチングを行い、M&Aコンサルタントが買い手企業に提案を行うタイプのM&A仲介会社です。
M&A仲介会社がM&Aを行うのは中小企業がほとんどを占めることから、金融業界未経験者であっても営業経験があり、トップセールスマンや飛び込み営業などを経験し、中小企業の社長と躊躇なく話せるタイプの人であれば、採用してもらえる可能性はあります。
銀行・証券・ファンド会社に求められる人材タイプ
銀行・証券・ファンド会社が取り扱うM&Aは、大企業、有名企業の大型案件であるため、非常に高い専門性が求められます。
証券会社の投資銀行部門、M&Aブティックファームに勤務経験があり、即戦力になれる経験者であれば複数の内定を得られる売り手市場です。
銀行・証券・ファンド業界は外資系企業の縮小や撤退により、日系金融機関の募集がほとんどで、中でも各銀行からはM&A関連の募集が増加傾向にあります。
銀行は、融資先を含む企業がクライアントとなり、事業承継、事業再生、M&A仲介などのサービスを幅広いニーズがあるため対応しています。
大手企業は、証券やファンド会社がM&Aを担当していますが、銀行もM&A仲介会社と同様、中小企業のM&Aもサービス提供を行っています。
銀行が行うM&A業務は、主に、業界再編や、産業動向の動向を観察しながらM&Aの機会をリサーチ、提案、価格や条件交渉などのM&Aに関わる一連の業務です。
年齢的には、どちらかというと経験者のシニアですが、金融機関や会計法律事務所などで類似業務の経験や、事業会社などの経験があれば未経験でもジュニアが採用される可能性があります。
近年、海外進出を拡大する企業も動きをみせることから、グローバルで海外提携先に対応できるクロスボーダーに対応できる人材も適任タイプといえるでしょう。
一般事業会社に求められる人材タイプ
一般事業会社のM&A業務担当者は、他のM&A会社などでM&A業務経験があり、即戦力として
活躍できる経験者です。
コンサルティングファームに求められる人材タイプ
コンサルティングファームが行うM&Aは大手企業の取り引きになることから、金融専門職に近い業務経験者であることが必須条件です。
そのため、金融業界未経験者の転職は難しい職種となります。
M&A会社の年収はどれくらい?
M&A会社は年収が高額であるために注目されていますが、その理由は
1. M&A市場全体が近年、需要があるため非常に伸びている
2 どの企業も基本給の他に成約1件につきインセンティブが入る制度を採用している
3. 年間の賞与が高額で、2回支給される会社が多い
このような理由から、M&A会社により年収はまちまちですが、平均年収は1,200万円以上、平均賞与は年間で200万円以上のところが多いようです。
まとめ
M&A会社には大きく分類して4タイプがあります。転職は銀行・証券・ファンドやコンサルティングファームは金融業界経験が必須ですが、M&A仲介会社はセールス成績がいい場合、採用してもらえる可能性があります。
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