ここ数年、M&A業界への就職、転職希望者が増加傾向にあります。とくにM&Aコンサルタントは高額な年収のイメージが定着しつつあるせいか、脚光を浴びている職業です。
この記事では、注目を集めているM&Aベストパートナーズについて、評判や年収、採用、対策など転職希望者が気になる情報について解説します。
就職したい人は、チェックしてください。
M&Aベストパートナーズはどのような会社なのか?
ベストパートナーズは、創業4年目のまだ若い会社であるにもかかわらず、近年勢いがあるM&A仲介会社です。
本社を東京に構え、日本全国に北は北海道から南は福岡まで、札幌・仙台・東京・名古屋・大阪・広島・福岡の7カ所に支社があります。
2022年9月1日現在、従業員50名、そのうちM&Aアドバイザーは21名です。
創業メンバーの齋藤社長と松尾副社長は、2人ともM&AキャピタルパートナーズでM&Aコンサルタントを経験しています。
M&Aベストパートナーズは業界特化のM&A仲介会社
他のM&A仲介会社と異なる点は、M&Aベストパートナーズは、「建設業」、「製造業」、「不動産」、「ヘルスケア」業界に特化したM&Aを手がけている点です。
特に、「建設業」、「製造業」の分野は、労働者の人手不足や社長の高齢化などで今後もM&Aラッシュが予想される分野です。
この会社が担当するM&Aの約90%もが、これらの業種のM&Aを手がけています。
M&Aベストパートナーズが得意なM&A支援業界
M&Aベストパートナーズは、「建設業」、「製造業」、「不動産」、「ヘルスケア」領域の次のような支援を行っています。
その内訳として
- 建設業・不動産 35%
- 製造業 29%
- ヘルスケア 26%
- その他 10%
出典: M&Aベストパートナーズ公式サイト「我々が目指すM&Aとは」
M&Aベストパートナーズが提供しているサービス
- 各業界の企業価値を適正の評価と譲渡先のマッチング
- 製造業、建設業、不動産、ヘルスケアの各業界のM&Aスペシャリストによるアドバイスとフルサポート
- 着手金無料、完全成功報酬型
事業の拡大と成長
経営者として会社の現状を打開し、ビジネスの拡大や大手資本への参画など、ニーズがあります。
特に、少子化と経営者の高齢化による経営者の承継の困難や、業界再編成など中小企業は生き残りをかけて新規市場への参入、既存事業の拡大や強化、激動する市場への適応など、中小企業のビジネス支援をしています。
M&Aで支援している内容
- 経営の組織化、基盤強化
- 業界再編によるシェア拡大
- 新規事業進出
- 既存事業の強化
出典: M&Aベストパートナーズ公式サイト 「事業拡大・成長」
事業再編の強化
近年の新型コロナパンデミックや国際情勢が不安な中、中小企業のビジネスは業界再編を迫られています。このような中、特に建設業や製造業は業界内での地位を確立させるために、M&Aへのニーズが高まっています。
また、市場競争が激化するなかで、中小企業は優良企業同志が組むことで生き残りをかけています。
- 業界再編によるシェア拡大
- 事業の選択と集中
出典: M&Aベストパートナーズ公式サイト「行先不安の解消」
後継者問題の解決
少子化、経営者の高齢化、中小企業が慢性的に抱えている問題で、企業承継があります。企業を継続していきたくとも、後継者がいない、みつけるのが困難、経営者がこれまで大切に継続してきた事業を廃業したくない、などの問題を解決するためにM&Aが活用されています。
- 親族への承継
- 従業員への承継
- 株式公開
- M&A
出典: M&Aベストパートナーズ公式サイト「後継者問題の解決」
どのような企業からのニーズがある?
M&Aを希望している中小企業は、会社によって多彩なニーズがあります。
事業承継、事業拡大、事業再編など、これらの目的によってもM&Aを活用しているオーナーの年代や企業規模はさまざまです。
利用している会社オーナーの年代は?
M&Aベストパートナーズを利用している人は、60歳以上の事業承継を希望している中小企業のオーナーです。
さらに、全体の56%を占めるのは60歳未満の企業譲渡や企業再編成、事業拡大を検討している企業のオーナーばかりです。
出典: M&Aベストパートナーズ公式サイト「我々が目指すM&Aとは」
活用している企業規模は?
利用している企業は、中小企業がほとんどです。
全国の全業種で売上高が10億円以上の企業は全体の9%ですが、M&Aベストパートナーズを介して企業の譲渡を依頼する企業の売上高が10億円以上で、全体の37%を占めています。
利用企業の95%が黒字経営企業で、他のM&A仲介会社の相談内容で事業承継の業績が横ばい状態のなか、この会社の同内容売上高は前年比63%にも達しています。
この内訳として、譲渡を中心に、事業拡大や成長など、さらなる事業の向上が目的です。
経営の継続はM&A後も可能?
M&Aベストパートナーズを利用してM&Aをした企業の経営者は、その後も経営の継続をしています。
その数は全体の57%にもなり、企業の生き残りや事業の存続をかけてM&Aを活用していることが確認できます。
この会社が手がけるM&Aは、単に企業全体、もしくは事業部を買い手側企業に譲渡や売り渡しで終わりなのではなく、M&Aにより事業の継続を実現することです。
そのため、M&Aの後も、代表権をもつ社長として事業を継続している企業は81%にもなっています。
M&Aベストパートナーズの採用は?
このような時代背景から、業界のパラダイムシフトによりM&Aは企業が抱えるさまざま問題を解決するために活用されていて、M&A業界への就職や転職は注目度が高まっています。
このようなM&A業界のニーズに応えるためにM&Aビジネスパートナーズは求人募集を行っています。
新卒は採用している?
公式サイトには、求人情報の詳細については公表していません。
しかし、従業員数が50名、そのうちM&Aアドバイザーが21名の少数精鋭による経営のため、社会人経験が未経験の新卒の採用は行っていないと予想されます。
転職者は中途採用だけ?
同公式サイトでは、中途採用や募集内容についての詳細も公表されていませんが、採用についてのページがあることから、M&Aベストパートナーズが必要としている人材にマッチした応募者がいれば採用することが予想されます。
いずれにしても、必須なのは前職からの専門知識です。M&A業界で求められるのは、専門性が高いスキルです。M&A業界に金融機関出身者が多いのは、このためです。金融業界経験者は、財務に関する知識や融資に関する知識があるために、M&A業界への転職が有利になります。
さらに、既存のM&Aアドバイザースタッフは全員が証券、金融業界出身、もしくは大手企業の営業職で、いずれも優秀な営業成績を収めているトップセールスマン揃いです。
その他はキーエンスというFA企業からの出身者が多く、これらの情報から、少数精鋭の企業にふさわしい優秀な営業成績がある営業職からの転職、もしくは証券、金融など同業種からの転職者の採用が多いと見込まれます。
転職の難易度は高い
M&Aは専門性が高いスキルと優秀な営業力が求められます。
さらに、全員が金融業界経験者なので、難易度はかなり高いといえるでしょう。
M&Aベストパートナーズの募集職種
求人情報サイトに掲載されているM&Aアドバイザー職の求人情報を参考のために紹介します。
募集職種 M&Aアドバイザー
職務内容 M&Aを中心とした経営戦略コンサルティングを、一気通貫で行っていただきます。
M&A対象企業の探索・提案 -企業価値評価の実施、企業分析 -デューデリジェンス及びクロージング支援。
募集要件 【未経験者】
- 営業職で圧倒的に上位の実績をあげた方(上位5%以上)
- 何かに打ち込んで上位の実績をあげた方【経験者】
- M&A仲介会社での営業職経験のある方(成約3件以上)
条件面 未経験者 360万+インセンティブ(インセンティブ率は最大40%・上限なし)
経験者 固定給(応相談)+インセンティブ(インセンティブに上限なし)
出典:Career Ladder M&Aベストパートナーズ求人情報 2022年9月22日現在
M&Aベストパートナーズの評判や年収は?
M&AベストパートナーズはM&A仲介会社でも特に年収が高いことで知られています。
年収については、基本給+完全成功型のインセンティブ制度を採用しているため、1年目は1,000万円程度まで、2年目以降になると2,000万円~6,000万円程度となるようです。
面接で必須ワード5
転職希望をする人に必須ワード5つを紹介します。このワードをスムーズに使いこなして、面接で勝利をおさめてください。
1. ソーシング
2. エグゼキューション
3. 利益相反
4. バイアウト
5. レーマン方式
まとめ
M&Aベストパートナーズは比較的若いM&A仲介会社です。
少数精鋭のために転職の難易度は高く、高度な専門スキルが必須となります。転職希望者は対策に万全を期してチャレンジしてみてください。
コメント