2025年問題が現実的となった今日、M&A業界は脚光を浴びている求人です。就職や転職希望者も多く、就職のために資格取得を検討している人も多いのではないでしょうか。
この記事ではM&Aコンサルタントを目指す人のために有益な資格について解説します。就職や転職希望者は、ぜひ参考にしてください。
M&A業界はどのような業界なのか?
M&A業界は、非常に専門的な知識やスキルが求められる業界です。そのため、これまでは金融業界で銀行、証券会社の投資銀行部門勤務者や、大手会計監査企業、ファンドなどの企業でM&Aの実務経験者が転職する業界でした。
しかし、近年、2025年問題の影響もあり、M&A仲介会社が新卒の採用をしているため、金融業界未経験者も採用の扉が開かれています。
M&A(エムアンドエー)、つまり合併と買収のことですが、「企業、もしくは経営権」を他の企業が取得することを示します。
M&Aは売り手側の企業と買い手側の企業が交渉をして企業や事業部などを売買することです。M&Aは企業規模に応じて、取り扱う企業が異なります。
大企業同士の合併、買収は証券会社信託銀行部門やファンド企業が担当し、中小企業のM&AはM&A仲介会社や銀行などが担当します。
いずれも、企業間の取引になるため、財務や会計、法務など非常に専門性が高い金融知識が求められるため、転職者は金融の知識を既に持っている金融業界出身者の方がスムーズに対応できます。
M&Aをする企業は、次の5タイプの目的に分類されます。
1.親族内での承継
2.役員社員への承継
3.M&A(第三者への承継)
4.上場
5.廃業
M&A仲介会社に転職した未経験者の前職は?
M&A仲介会社にコンサルタントとして転職した金融業界未経験者の前職についてですが、圧倒的多数を占めているのが営業職です。
タイプとしては、企業の中で営業職としてトップセールスマンが採用されています。M&A仲介会社の取り扱うM&Aが中小企業が大部分で、M&Aを希望するオーナーの大多数が事業や会社を拡大したい買収企業と譲渡したいオーナーとの間の立場で交渉、仲介をしなければならないからです。
このような業務で即戦力となるのが、両方の経営者と交渉ができる営業力や人間力がある企業で営業のノウハウを培ったトップセールスマンです。
トップセールスマンについては業界を問わず採用される傾向にあるようです。
金融、商社など、多彩な業界からも多数
M&A仲介会社に転職した業界は、証券、銀行、カード、リース、などの金融系の企業のほか、商社、キーエンス、アクセンチュアといった特定企業からの転職者が多い会社も見受けられます。
それでも資格を取得してM&A業界に転職!有利な資格は?
とはいえ、手に職、資格を取得してM&A業界に転職したい人に役立つ資格について紹介します。
M&A仲介会社はM&Aコンサルタントの職種のほかに、士業とよばれる専門職の職種も求人募集をしています。
M&A業界で役立つ資格一覧
M&A業界では、次の資格が役立ちます。
資格 | 資格名 |
国家資格 | 弁護士 税理士 司法書士 公認会計士 ファイナンシャルプランナー |
民間資格 | M&Aエキスパート認定資格 M&Aスペシャリスト資格 事業承継士 |
国家資格
M&A仲介会社に専門職として就職希望であれば、次の国家資格が役立ちます。
・弁護士
・税理士
・司法書士
・公認会計士
・ファイナンシャルプランナー
M&A認定資格
M&Aコンサルタントが取得すると、取引先企業に専門知識とスキルの証明にもなる資格です。M&A認定資格は、どの資格も初級、中級、上級の3ランクに分かれています。
M&Aエキスパート認定資格
日本M&Aセンターと金融財団事情研究会が共同で運営をしている認定試験。M&Aの基礎知識力を証明する事業「承継・M&Aエキスパート」」からプロフェッショナルのスキルを認定する上位のM&Aシニアエキスパートまでの3段階があります。
M&Aの知識と実務の両方を重視した認定試験で、日本経営管理協会が運営・認定しています。特に実務に特化していて、スペシャリスト資格取得支援養成講座も受講することができます。
検定試験概要
検定試験の日程
・ 11月26日(土):11月24日(木)~ 26日(土)の支援講座後に実施
(支援講座、検定試験共にオンライン開催)
受験対象者
受験資格の制限はありません。
試験時間
検定試験ガイダンス 15分
一般知識問題、論述問題 120分
受験費用
11,000円(消費税込み)
検定試験受験料の振込み
振込口座は、申込書受領後当協会よりお知らせいたします。
※お振込み手数料は各自ご負担願います。
※原則としてお振込み頂きました受験料は返金出来ませんのでご了承願います。
受験票
受付確認後、受験票を郵送させて頂きます。受験票は試験日の1週間前までに必ず届くように送付します。
試験当日(会場試験の場合)
受験票、筆記用具を持参してください。
合格基準
60%以上の正解で合格となります。
引用: 一般社団法人 日本経営管理協会 (JIMA)「M&Aスペシャリスト」
M&Aスペシャリスト資格
M&Aの知識と実務の両方を重視した認定試験で、日本経営管理協会が運営・認定しています。特に実務に特化していて、スペシャリスト資格取得支援養成講座も受講することができます。
検定試験概要
検定試験の日程
・ 11月26日(土):11月24日(木)~ 26日(土)の支援講座後に実施
(支援講座、検定試験共にオンライン開催)
受験対象者
受験資格の制限はありません。
試験時間
検定試験ガイダンス 15分
一般知識問題、論述問題 120分
受験費用
11,000円(消費税込み)
検定試験受験料の振込み
振込口座は、申込書受領後当協会よりお知らせいたします。
※お振込み手数料は各自ご負担願います。
※原則としてお振込み頂きました受験料は返金出来ませんのでご了承願います。
受験票
受付確認後、受験票を郵送させて頂きます。受験票は試験日の1週間前までに必ず届くように送付します。
試験当日(会場試験の場合)
受験票、筆記用具を持参してください。
合格基準
60%以上の正解で合格となります。
引用: 一般社団法人 日本経営管理協会 (JIMA)「M&Aスペシャリスト」
事業承継士
一般社団法人事業承継協会が運営・認定している事業承継をするプロフェッショナルであることを証明する認定資格です。
事業承継士資格取得講座に75%以上出席すると受験資格が得られます。
受験資格 事業承継士資格取得講座で75%以上の出席をされた方
受験申込方法 事業承継士資格取得講座で配布される「受験申込書」により申込み
試験範囲 事業承継士資格取得講座で使用したテキスト、およびその項目に関連する内容
出題形式 選択/記述の混合方式
受験料 9,900円(税込)
合格発表 郵送により通知
試験日 講座内でお知らせします。
引用: 「事業承継士認定試験」
試験名 金融業務2級 事業承継・M&Aコース
申込受付期間 受験者ご自身が予約した日時・テストセンターで受験していただきます。
試験日
試験対象者 金融機関の渉外・融資担当者、公認会計士・税理士等
※受験資格は特にありません
試験時間 120分 ※試験開始前に操作方法等の案内があります。
試験会場 テストセンターに関しては、CBT-SolutionsのWebサイトをご参照下さい。
出題形式 四答択一式30問、総合問題10題
CBT(Computer-Based Testing)方式により実施
出題範囲 1.事業承継関連税制等
2.事業承継関連法制等
3.M&A基礎知識・関連会計
4.M&A関連法制等
5.総合問題
合格基準 100点満点で70点以上
法令基準日 2021年7月1日現在で施行されている法令等に基づいて出題されます。
合格発表 試験終了後、その場で合否に係るスコアレポートが手交されます。合格者は、試験日の翌日以降、「事業承継・M&Aエキスパート」の認定証をマイページからPDF形式で出力できます。
認定証 試験実施の翌日から、マイページ(個人用Webページ)にてPDF形式の認定証が発行できます。
受験手数料 税込 7,700円
受験教材 詳細は公式サイトをご覧ください
持込品携帯電話、筆記用具、計算機、参考書および六法等を含め、自席(パソコンブース)への私物の持込みは認められていません。テストセンターに設置されている鍵付きのロッカー等に保管していただきます。メモ用紙・筆記用具はテストセンターで貸し出されます。計算問題については、試験画面上に表示される電卓を利用することができます。
引用: 事業承継・M&Aエキスパート協会 「事業承継・M&Aエキスパート」
まとめ
M&A業界に就職・転職するには、営業力と金融知識が必要です。専門職で就職希望であれば、国家資格の取得を目指しましょう。
今後も求人が増えそうなM&A業界、ぜひチャレンジしてください。
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